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2015年11月27日

2020年蛍光灯、実質製造禁止だそうです

昨日、ニュースで知ったのですが、政府が政府は、蛍光灯と白熱灯について、
国内での製造と国外からの輸入を、2020年度をめどに実質的に禁止する方針
を固めたそうです。
朝日新聞記事

2020年と言うと後5年、かなり急いでますね。。
白熱灯は特殊な物を除いては既に国内の製造していませんが、引き続き蛍光灯も。
輸入も禁止となると、照明器具の選択肢はLEDのみと言う事になります。

まず、誤解の無いように書きますが、LED照明はとても良い物です。
電気消費量の少なさではダントツですし、寿命も長い、熱も持たないので、室内
環境への負荷も小さいです。それに蛍光灯のように、水銀も含まれていませんか
ら、廃棄やリサイクルもやりやすいんだと思います。
白熱灯は作りが単純な分、リサイクル性には優れていますが、消費電力や発熱量
を見ると勝負になりませんし。
実際、私が設計させて頂いた建物の照明器具も、ここ1~2年はほぼLEDを使
用しています。

ただ、私個人的には、LEDのなんだかギラつきを感じる明るさが苦手です。。
点光源だからと言う事もありますが、以前聞いた話しによると、LEDが発する
光の周波数は白熱灯に比べると狭いそうなのですが、それも関係しているように
思います。
たとえば、CDの音はキレイですが、音に深みが無く、音のよさはレコード盤に
劣るように、私個人が蒸留酒より醸造酒が好きなように、人には雑身と言うか、
目に見えたり聞こえたりしなくても感じる物が与えてくれる優しさがあるんだと
思います。
個人的に白熱灯の温かみのある光が好きなのですが、省エネは大切なので、仕方
がないですね。。

ただ、LEDには他にも今の段階では改善点が色々とあります。
光が広がり難く、光源の明るさに対して部屋が暗く感じたり、光調すると色温度
が変わらずに薄暗くなるだけだったり、電球の寿命=照明器具の寿命だったり。

でも、各メーカーさんも頑張ってくれていて、ここ数年の技術の進歩は素晴らし
く、以前に比べて良い商品が安価で出回ってきていますし、これからもどんどん、
進歩していくでしょうから、これからも良いものが出てくるのを楽しみにしてい
ましょう。
消費拡大で価格ももっと下がる事を期待しています、間違えても競争相手が減っ
たからと高止まりにならない事を願っています。

まだ暫くは、適材適所で使い分けれればと思っていたので、あと5年と言う期限
を突きつけられて、少し困惑してしまいましたが、長所を見てLED照明だから
こそ出来る事を考えて、創作して行きたいと思います。




著:山中 淳想建築工房


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