2016年2月10日
昔からの紀州熊野材
和歌山の杉材は、江戸時代の昔から熊野材と言われ、
新宮から船で、生産された木材の87%が江戸に送られ、
当時は、天下一の良材と認められていました。
最初に熊野材の値段が決まり、それが基準となり他の
藩の木材の値段が決められていたほどです。
こんな良材が有るのに、地元和歌山ではあまり知れていません。
現在の家は、輸入材もしくは輸入材を集成加工された、
集成材で建てられているのが多いです。
国産材を使うとしても、少し値段の安い九州や四国の木を
使っている場合が多い様です。
九州や四国と違い、和歌山は急勾配の山が多く重機が
入らないので、伐採するのも搬出するのも人力で行うので
大変ですし、コストも掛かります。
急勾配なので水はけが良く、木の生長が遅くなります。
九州で約50年育った木と同じ太さになるのに、和歌山では
約80年かかります。
成長が遅い分、年輪が詰まった強い材になり、家の構造材に
使うのに最適と、昔から貴重な材と認められて来ました。
紀州熊野材の良さを、もっと知ってもらえる様に色々発信
して行ければと思います。
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2 堺の家 堺市 建築中
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