想定外か内か?
今回の熊本大地震は我々設計者に様々な課題を突き付けました
特に木造住宅家屋の甚大な被害を受けた益城町
まだまだ詳細な検討はこれからだと思いますが、多くの家屋が
倒壊に至った(新耐震導入後に建てられた物も多数)理由として
1.阪神淡路大震災を上回る破壊力の地震動が観測された地域である
2.前震では持ちこたえた建物も本震により倒壊した
(現耐震基準では2回の大地震を想定していない)
3.筋かいのみの耐力壁で構成されている物件が多く粘りが少なかった
4.ホールダウン金物(基礎と柱を緊結する金物)の設計・施工ミス
などが挙がってきています
特にホ-ルダウン金物が破断するような引き抜き力(地震力)を想定内
とすると現行基準の1.5倍(耐震等級3)は必要になってきます
筋かいだけではなく面材や制震金物を使用するなど、建物に粘りのある
設計をすることも大事です
まだまだ課題が出てきそうな今回の大地震
実際に現地で調査したいのが本音です
なんにせよこれからの耐震設計はより高度になっていく必要があります

HD金物
構造・完成見学会は,建築主のご了解のもと、建て方中や完成後の住宅の見学会を随時行っております。
現在進行中の家
1 新家の家 泉南市 建築中
2 堺の家 堺市 建築中
3 粉河の家 紀の川市 設計中
・その他 2件打合せ中
工事中の建物の構造見学会は随時開催しております。
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