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2016年2月8日

恩送り~今の私達だから出来る事~

先週末、和歌山工業高等学校の学生さんからお手紙を頂きました。

和歌山工業高校建築科の1年生、先月1月にインターンシップ生として、
うちの事務所に来てくれた彼。

「何故建築科に進学したの?」の質問に「特に建築に興味があったわけじゃ
なくて、学力的に行けそうなところをえらんだだけです」と答えた彼。

届いた手紙には「僕も将来建築関係の仕事になろうかなと思います」と書か
れておりました。

文章的にちょっとおかしいけど、彼なりの気遣いが入った言葉だろうけど。。

うちに来てくれた事がきっかけで、少しでも建築に携わる仕事に興味を持っ
て貰えたんだとすれば嬉しいです。

昨今、人口減少・低価格競争等々、建築業界を取り巻く環境は年々悪化して、
建築に『夢』を持ちにくい時代になってきていると言われていますが、建物
をつくると言う事は人の生活の場をつくり、その建物の集まりが街をつくる。
そんな素敵な事に関われる建築の仕事は時代に関係なく楽しいですし、建築
の有り方や私達の関わり方は変化していくと思いますが、人の生活に建物が
不要になる事は無いと思います。

だからこそ、今この業界で働いている自分達がこの仕事に誇りと夢を持って、
子ども達に憧れて貰える様な仕事をしないといけないですね。

16歳の頃から建築の仕事に携わり、気が付けば40代半ば。
なんとか今でも大好きな建築の仕事で生活出来ているのは、沢山の方に色々
な事を教えて頂いたり、助けて頂いたお陰です。
ほんと「おかげさま」って深い言葉ですね~

そろそろ『ええ歳のオッサン』、自分を磨き続ける事は今まで以上に大切に
していきますが、皆さんに渡して頂いたバトンを次の人たちに渡していかな
いといけないなぁ~、頂いた“恩”を送っていかないといけないなぁ~
なんて事をあらためて考えさせて頂きました。

永く受け継がれる建物を建てる事が、私達の一番の使命ですが、建築は建て
てからが大切ですから、私達の知識や経験、想いを若い仲間に受け継いで行
って貰う事を考えていかないといけないですね。

N君、有難う^^

和歌山工業高校 インターンシップ 手紙




著:山中 淳想建築工房


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