増築の悩み
最近、リフォ-ムや増築を考えられているお客様が多い
今日も相談で現場へ行ってきました
和歌山の場合、少し前の物件では検査済証が無い物件が非常に多い
本来、建物竣工時には完了検査が義務付けられているのですが、
検査を受けずにそのまま使用しています。
そのときはいいのですが、さて次回増築の際には確認申請が出せなかったり
構造判定など必要以上の業務が求められたりと中々大変です
建築の際には設計監理者が必ずいるはずです
きっちりとした現場監理と、中間・完了検査などの手続きも当たり前ながら
行っていくことが財産の保全や価値を保証することにつながっていきます
最近、増改築を考えておられるお客様が増えてきたように思います
いかに良い建物にしていくか・・・設計者の腕の見せ処ですね(^^ゞ
受け継がれる『想い』
今年、開創1200年で賑わう高野山の玄関口『高野口町』
その町の正に玄関口である『高野口駅』の前に建つ、
元旅館『葛城館』(かつらぎかん)をご存知ですか?
明治後期に建てられた木造三階建てで、二方面が硝子張り
の繊細かつ大胆で、迫力有る姿が人の目を引き付ける魅力
的な建物で、2001年に国の登録有形文化財に登録されてい
ます。
残念ながら、今は営業されておらず、普段は中に入らせて
頂く事が出来ないので、機会があれば是非、中も見学させ
て頂きたいと常々思っていたのですが、『和歌山サローネ』
の会場の一つになっていると言う事で、少し足を伸ばして
見に行って来ました。
(※公開期間は10/12で終了してます)
二方向硝子の建具が入っただけの開放感ある木造三階建て
の外観、圧巻でしょう?いつ見ても見惚れてしまいます。
展示されている作品も空間の魅力を引立ててました。
(これ、建物メインの目線ですよね、芸術メインの方だと
空間が作品を引立てるとかって書き方をされるハズ)
住まい手さんに貴重なお話しを色々聞かせて頂いたのですが、
数年前に大掛かりな改修をされて、長年放置されていた建物
を蘇らせたそうです。かなりの大きさなので、後ろ半分は潰
して住居として建て直し、前半分を家起しをして建築当初の
姿に戻されたそうです。
それには、想像以上のエネルギーと時間とお金が必要だったと
思いますし、これから維持していくのも簡単では無いでしょう。
それでも住まい手さんを突き動かしたのはなにか?
それは「自分達の代で、この建物を壊す訳には行かない」との
想いだそうです。
古い建物は当然老朽化していますし、耐震性等にも不安があり、
良い建物だから残すべきだと言うのは簡単ですが、現実的には
かなり難しく、残念ながら残る建物より取り壊される建物の方
が断然多いのが現状でしょう。
それでも、残す道を選ばれた『葛城館』が、これからも沢山の
人に愛され、町のランドマークとして受け継がれていく事を願
っています。
建物をつくる側の人間として、自分達がつくり出す建物が、人
に愛され続けて貰えるだけの魅力あるものになるよう、日々
切磋琢磨して行きたいと、改めて思わせて頂きました。
念願の内部見学&芸術鑑賞、満喫させて頂きました。
展示されている作品と空間の相乗効果、素晴らしかったです^^
ラジオ出演
和歌山放送のラジオ番組「ええうち建てよ」に私瀧川が出演します。日時は5月4日から8日の朝8時50分から10分間です。今回の話の内容は過去の建築賞の受賞作品についてお話しするということで木の家をつくる会で作らせていただいて昨年度の「わかやま木の家大賞」を受賞させていただいた「木枕の家」のお話もさせていただく予定です。是非皆様お聞きください。
岩出 清水の家
本日 岩出 清水の家 瑕疵担保保険の配筋検査に立ち会ってきました
JIOの検査員の方がチェックしてくれています
配筋等問題もなく検査が終了しました
配管の仕込み等段取りをふんで 来週ベースのコンクリート打設したいと思っています
私たち会の仕様では 外周部だけでなく内部も捨てコンクリートを打設します
鉄筋のかぶり厚の確保と墨をだすことによって鉄筋の精度上げるためです 防湿シートの保護も兼ねています
縦の主筋は上部フックをとり かぶり厚を確保するため45度に曲げています
そして鉄筋の結束に関しては全結束で仕事をしています
自分の家であればどうするか 会としてどのように考えるか いつも考えながら仕事を進めています