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2016年2月10日  カテゴリー:ブログ

昔からの紀州熊野材

和歌山の杉材は、江戸時代の昔から熊野材と言われ、

新宮から船で、生産された木材の87%が江戸に送られ、

当時は、天下一の良材と認められていました。

最初に熊野材の値段が決まり、それが基準となり他の

藩の木材の値段が決められていたほどです。

こんな良材が有るのに、地元和歌山ではあまり知れていません。

現在の家は、輸入材もしくは輸入材を集成加工された、

集成材で建てられているのが多いです。

国産材を使うとしても、少し値段の安い九州や四国の木を

使っている場合が多い様です。

九州や四国と違い、和歌山は急勾配の山が多く重機が

入らないので、伐採するのも搬出するのも人力で行うので

大変ですし、コストも掛かります。

急勾配なので水はけが良く、木の生長が遅くなります。

九州で約50年育った木と同じ太さになるのに、和歌山では

約80年かかります。

成長が遅い分、年輪が詰まった強い材になり、家の構造材に

使うのに最適と、昔から貴重な材と認められて来ました。

紀州熊野材の良さを、もっと知ってもらえる様に色々発信

して行ければと思います。




著:藤井 順三(株)藤井松商店


2016年2月9日  カテゴリー:ブログ

家づくりフェアでの小さいイベント

2月27日(土曜日) 28日(日曜日)両日 イオンモール

りんくう泉南2F イオンホールで開催される紀州材家づくりフェアで

木の家をつくる会のほうで参加させていただく中で

会の中で 小さいイベントを用意しました

子だもたちと一緒に造る おうち箱です

数に限りはあるので 数量限定で 時間も決めたうえで

おこなうことになると思いますが。

子どもたちだからこそ 色んなアレンジして作ってもらえる

おうち箱になればいいなと思っています

設計士のメンバーもいるので アドバイスを受けながら

作れたらいいなと思っています。

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著:前田純(株)和秋建設


2016年2月8日  カテゴリー:ブログ

恩送り~今の私達だから出来る事~

先週末、和歌山工業高等学校の学生さんからお手紙を頂きました。

和歌山工業高校建築科の1年生、先月1月にインターンシップ生として、
うちの事務所に来てくれた彼。

「何故建築科に進学したの?」の質問に「特に建築に興味があったわけじゃ
なくて、学力的に行けそうなところをえらんだだけです」と答えた彼。

届いた手紙には「僕も将来建築関係の仕事になろうかなと思います」と書か
れておりました。

文章的にちょっとおかしいけど、彼なりの気遣いが入った言葉だろうけど。。

うちに来てくれた事がきっかけで、少しでも建築に携わる仕事に興味を持っ
て貰えたんだとすれば嬉しいです。

昨今、人口減少・低価格競争等々、建築業界を取り巻く環境は年々悪化して、
建築に『夢』を持ちにくい時代になってきていると言われていますが、建物
をつくると言う事は人の生活の場をつくり、その建物の集まりが街をつくる。
そんな素敵な事に関われる建築の仕事は時代に関係なく楽しいですし、建築
の有り方や私達の関わり方は変化していくと思いますが、人の生活に建物が
不要になる事は無いと思います。

だからこそ、今この業界で働いている自分達がこの仕事に誇りと夢を持って、
子ども達に憧れて貰える様な仕事をしないといけないですね。

16歳の頃から建築の仕事に携わり、気が付けば40代半ば。
なんとか今でも大好きな建築の仕事で生活出来ているのは、沢山の方に色々
な事を教えて頂いたり、助けて頂いたお陰です。
ほんと「おかげさま」って深い言葉ですね~

そろそろ『ええ歳のオッサン』、自分を磨き続ける事は今まで以上に大切に
していきますが、皆さんに渡して頂いたバトンを次の人たちに渡していかな
いといけないなぁ~、頂いた“恩”を送っていかないといけないなぁ~
なんて事をあらためて考えさせて頂きました。

永く受け継がれる建物を建てる事が、私達の一番の使命ですが、建築は建て
てからが大切ですから、私達の知識や経験、想いを若い仲間に受け継いで行
って貰う事を考えていかないといけないですね。

N君、有難う^^

和歌山工業高校 インターンシップ 手紙




著:山中 淳想建築工房


2016年2月6日  カテゴリー:ブログ

私たちができること

和歌山で生まれ育って  和歌山で仕事をして家族と一緒に生活をして

地産地消 地域貢献 地元のことを色んな角度から考えられる年齢になってきました

人口もこれから減ってくる時代の中で 拡大路線をとっていき ずっと経済成長できる

ような時代ではなくなってきた(なくなってくる)ように思います。

たとえば 紀州材の話ですが TPPの話などが進んでいくと もっと今より安い木材

が日本に入ってくると言われています。 価格競争 など含め やすい価格で

年中伐採して  人口乾燥機に入れて集荷する今のスタイルから ずっと私たちが

おこなっている 葉からしを山でして 自然乾燥をした木材

(今から 考えると 付き合いしている製材所が拡大路線をとらないで 人口乾燥機など

入れないで もしかしたら入れる余裕もなかったかもしれないですが)

やってきてくれたから 素晴らしい木材に出会えたのかもしれません

またそんな木材を使って 大工さんの手刻みで 長期優良住宅の家を「つくる」

限られた棟数しかできないですが 地元で 小さな建設会社(工務店)だからこそできる

また それを強みにして 提案や 企画をしていき 建築の専門家としての立場を

たいせつにしながら 小さいながらでも 町の一員だからこそできることを 考えて

もっと手を振って(勉強会やイベントなど)

私たちをもっと知ってもらえるようにやっていこうと思っています。

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イベント会場 和杢庵




著:前田純(株)和秋建設


2016年2月2日  カテゴリー:ブログ

“頭の良い子が育つ家づくり”→知恵  Part.5

 子育て世代の皆様にちょっと興味有るお話を
  見つけましたので何回かに分けてご紹介してまいりましたが
  今回で最終となります。
  
 “頭の良い子が育つ家づくり”→知恵  Part.5
  福岡大学 建築学科 教授 須貝 光(工学博士)

☆感性を育て上げる住まい・・・自然の中にいる自分にしたい!
 触覚
 ・触れば人間の皮膚に合う材料。触れば温かい、汗を吸収する。
 ・木の木目を肌で感じることの出来る、うづくり仕上げ。
  (年輪が浮かび上がる木材の仕上げ)
 視覚 
 ・安心する色と注目する色の組み合わせを表現する。
  (緑の葉の中に赤・黄色い花・実のある草木の鉢)
 ・“光と影”を表現する凹凸のある壁面・・・
  精神的に安らぐ、同時に感覚が鋭くなる。
 臭覚
 ・自然の香りを嗅ぐ・・・木材の香りなど

☆床にはコルクを使用!(皇子室の床にコルクが使用)
 ・滑り難いと同時に弾力性がある。冬は暖かい床面。
 ・夏・梅雨は湿気を吸放湿し、カビ・ダニが繁殖し難い。
  

 * これは、年代を問わず人に優しい家造りですね!!!

 




著:大谷建築設計事務所 大谷